ヒヨドリバナ

ヒヨドリバナ

桜堀東奥の休憩所と東ノ丸北東部の間の細い園路沿いに生えていました。

### 特徴
山地の草原や林縁に生える多年草で、高さは1~1.5mになるが、伸びることが多い。
日本の北海道~九州と朝鮮半島、中国、台湾、インドに分布するが、国外に分布するものはシナヒヨドリと呼び変種とする見解と別種とする見解がある。
花は通常は白い色をしているが、淡紫色を帯びるものもある。
通常は葉の裏に腺点があるが、まれに腺点のないものもある。
葉が淡緑色で分裂しないオオヒヨドリバナと呼ばれるタイプ(倍数体:ほとんどが3倍体)と、葉が濃緑色で様々な程度に分裂するキクバヒヨドリと呼ばれるタイプ(2倍体)がある。
オオヒヨドリバナは国内では北海道~九州に分布するが、キクバヒヨドリは本州(静岡県以西の太平洋側)~九州に分布する。
### 名前の由来
ヒヨドリが鳴く頃に開花することから、この和名になったとされる。
花殻に生じる綿毛(冠毛)がヒヨドリの冠毛に似ることによるという説もある。
### 同定上のポイント
- フジバカマ:葉の表面は少し光沢があって無毛、裏面は腺点がなく脈上にだけやや毛がある。**茎の下部の葉は3深裂**する。乾くとクマリンの芳香を放つ。ヒヨドリバナは葉に光沢がなく両面に毛が生え、5~10mmの明瞭な葉柄があるのに対し、フジバカマは葉柄がごく短いとされるが葉柄の長さで見分けるのは困難である。
- ヨツバヒヨドリ:葉が3~5枚(通常4枚)輪生する点で、葉が完全に対生するヒヨドリバナと容易に区別できる。また、主に亜高山帯から高山帯に自生する。
- サワヒヨドリ:主に湿地に生育し、葉柄がほとんどなく3行脈が目立つ。葉の裏には腺点が密にあるが、まれに無いものもある。ヒヨドリバナは日当たりのよい山野の乾いた林縁や草原に生え、明瞭な短い葉柄がある。両者の間には雑種が生じやすい。

データ

項目キー
上位接続ノード宇宙 ➔ 銀河系 ➔ 太陽系 ➔ 地球 ➔ 生物 (Biota) ➔ 植物界 (Plantae) ➔ 陸上植物 (Embryophyta) ➔ 維管束植物 (Tracheophyta) ➔ 種子植物 (Spermatophyta) ➔ 被子植物 (Angiosperms) ➔ 真正双子葉類 (Eudicots) ➔ コア真正双子葉類 (Core Eudicots) ➔ キク類 (Asterids / Superasterids) ➔ 真正キク類 II / カンパニュラズ (Campanulids) ➔ キク目 ➔ キク科
学名Eupatorium makinoi T.Kawahara et Yahara
キク目
キク科
別名
分類在来種
外来種備考
タイプ多年草
花の色白色
開花時期8月~10月
備考

写真一覧

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掲示板

  • 当初、フジバカマは、石垣の南側の一部のみに生育していると思っていたので、他の区域の似た花は、すべてヒヨドリバナにしています。ところが、研究者Aさんによると、他の区域のよく似た植物もほとんどはフジバカマで、一部ヒヨドリバナも生育しているということです。
    ここでヒヨドリバナとしている植物の多くは、実はフジバカマだと思われますが、私には区別がつきません。
    可能なら、精査して頂ければ、ありがたいです。
    (岩ちゃん 2022-02-01 10:13:57)
  • 現地で確認できたものは全てフジバカマであったので修正しました。撮影した写真で識別するのは困難なので、図鑑としては識別できたものを撮影することが望ましいと考えます。フジバカマとヒヨドリバナの説明文も誤解を生む内容が多かったので修正しました。手っ取り早く見分ける方法は、葉の表面の毛の有無、葉の裏面の腺点の有無、茎の下部の毛の有無を確認することです。
    (shibashiba 2026-09-01 11:22:27)
  • ありがとうございます。積年のもやもやが晴れました。
    全部フジバカマだったのですね。
    詳しい補足説明もありがとうございます。共通データベースの履歴を見ると、どこが編集されたかがよくわかります。
    なお、明石公園の植物図鑑には、まだ7枚の写真がヒヨドリバナのままです。
    これらもすべてフジバカマに直していいですか?
    (岩ちゃん 2026-09-01 11:50:55)
  • 一つわからないことがあります。
    説明文にもあるように、フジバカマの茎の下部の葉は3深裂(タイプによっては上部も3深裂)とあるのですが、この図鑑に掲載されているフジバカマの写真では、3深裂している葉は明確には、確認できません。それがモヤモヤの原因です。
    \image(20260901030016_cc0df239.png)
    これは当図鑑の写真の一部ですが、これが3深裂ですか?
    3枚の葉だと思っていましたが、よく見ると繋がっていて一枚の葉のようですね。

    (岩ちゃん 2026-09-01 12:01:24)
  • 明石公園のフジバカマは、茎上部の葉は3深裂していません。茎下部の葉でも、全てが3深裂していることはないようです。最後の写真の葉が3枚であれば、対生しているので6枚の葉が輪生していることになってしまいます。深裂というのは葉のつけ根付近まで裂けているということです。葉が3深裂しているかどうかで見分けるより、葉の表面の毛や葉の裏の腺点の有無で見分ける方がよいと思います。ヒヨドリバナで名前を訂正せずに残っているものは、この生育場所について現地確認ができておらず、写真だけではどちらか判断できないものです。桜堀周辺にはヒヨドリバナ(倍数体)があるようなので、このエリアのものは慎重に見極める必要があります。
    (shibashiba 2026-09-01 15:32:31)