イヌシカクイ

イヌシカクイ

第2湿原

### 特徴
日当たりのよい湿地や池沼のふちなどに生育するカヤツリグサ科ハリイ属の多年草である。
地下茎は短く、茎は多数が束生して直立する。茎の高さは10〜30cmほどで細く、断面は円柱状で明瞭な稜角はない。
葉は退化して無葉身となり、茎の基部を包む茶褐色の鞘状となっている。
夏から秋にかけて、茎の頂端に1個の小穂をつける。小穂は長さ4〜8mmの淡緑色から赤褐色の卵形〜長楕円形で、多数の鱗片が螺旋状に重なり合う。
### 名前の由来
茎の断面が四角形である「シカクイ(四角藺)」に似ているが、全体に小ぶりで実用に適さないことから、植物名で「似て非なるもの」「役に立たないもの」を意味する接頭語「イヌ」を冠して名付けられた。
### 同定上のポイント
- シカクイは、草丈が30〜60cmと本種より全体に大型で茎も太い。茎の断面は四角形で、4稜があるがそのうちの一つは発達しない。また、果実を包む刺針状花被片に下向きの逆刺が密生するのに対し、本種の刺針状花被片の刺は平滑か上向きの微刺である点で容易に区別できる。
- マシカクイは、シカクイと同様に全体が大型で茎も太く堅い。茎の断面は四角形で、鋭い4稜が均等に発達している。刺針状花被片の刺が平滑である点は本種に似るが、植物体全体の規模や小穂の大きさ(マシカクイの方が著しく大型)で区別が可能である。

データ

項目キー
上位接続ノード宇宙 ➔ 銀河系 ➔ 太陽系 ➔ 地球 ➔ 生物 (Biota) ➔ 植物界 (Plantae) ➔ 陸上植物 (Embryophyta) ➔ 維管束植物 (Tracheophyta) ➔ 種子植物 (Spermatophyta) ➔ 被子植物 (Angiosperms) ➔ 単子葉類 (Monocots) ➔ ツユクサ類 (Commelinids) ➔ イネ目 (Poales) ➔ カヤツリグサ科
学名Eleocharis wichurae Boeck. f. teres (H.Hara) Ohwi
イネ目
カヤツリグサ科
別名
分類在来種
外来種備考
タイプ多年草
花の色褐色
開花時期8月~10月
備考

写真一覧

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