### 特徴
高さ1~3mの落葉低木で、日当たりのよい川岸や林縁に生える。
枝は生長すると髄が失われて中空になる。
梅雨の前にたくさんの白い花をつける。
佐々木信綱作詞の「夏は来ぬ」という唱歌に「卯の花の匂う垣根に」という歌詞があるが、ウツギの花は香りがほとんどしない。これは「匂う」という言葉が「香りがする」という意味ではなく、「色が鮮やかに照り輝く」という方の意味で使われたもの。
日本の北海道(南部)、本州、四国、九州と中国に分布する。
### 名前の由来
茎が中空になることから空木(ウツギ)と呼ばれた。
別名のウノハナ(卯の花)は旧暦の卯月(4月)に花が咲くことからこう呼ばれるといわれる。
万葉集や枕草子に「うのはな」という名前がでてくるので、昔からこう呼ばれていたようである。
一方、「卯月」の語源は「卯の花の咲く月」という説が有力とされているが、卯の花の名前の由来と矛盾する。
卯月の語源は諸説あり、「十二支の順で卯は四番目だから卯月という(清水千清遺書)」や、「ウは初、産などにつながる音で、一年の循環の境目を卯月とする古い考え方があって、その名残り(海上の道:柳田国男)」などの説がある。
### 同定上のポイント
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マルバウツギ:雄しべの花糸に角状の突起がない点で、花糸の上部に明瞭な角状突起があるウツギと区別できる。また、葉が幅広く丸みを帯び、花序の軸に星状毛が多い。
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ヒメウツギ:全体に小型で、雄しべの花糸にある突起の先端が外側に向かって平らに開くのに対し、ウツギは突起が上に向かって突き出る。また、葉の表面にある星状毛の枝数はヒメウツギが4〜6本、ウツギは3〜4本である。
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バイカウツギ:ウツギが5弁花であるのに対し、花弁が4枚で径が大きく、梅のような形に平開する。