### 特徴
常緑低木で、野生では高さ1.5mになる。
吊り下げたランタンに見立てられる赤と黄色のコントラストが鮮やかな花を咲かせ、温室栽培や、鉢植え、地植えの庭木として観賞用に栽培される。園芸においてはチロリアンランプとも呼ばれる。
枝は細く、葉は長さ5~11cmで托葉があり、ハート形~長披針形で尖端は鋭角に尖り、縁にはふぞろいな鋸歯を持つ。
花は葉腋から細長い花柄を伸ばして下垂する。鮮赤色の部分はガクで、そのガクの中から5枚の鮮黄色の花弁がのぞき、さらに花弁の中心からは、赤紫色~濃スミレ色の雄しべが突出する。
花は十分に温暖な環境ならば通年見られるが、やや気温の下がる地域では春から秋にかけてとなる。
ブラジル南部原産で、日本へは繊維植物として、インドから中国経由で輸入された。
### 名前の由来
和名の「浮釣木」は、細い花柄の先にぶら下がる花の姿が、釣りの浮きを吊り下げているように見えることに由来する。また、園芸名である「チロリアンランプ」は、赤と黄色の花姿がチロル地方のランプを連想させることから名付けられた。
### 同定上のポイント
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ショウジョウカ:同じアオイ科の低木で園芸的にも栽培されるが、花弁に赤い網目模様が入った鐘形の花を下向きに咲かせるのに対し、本種は鮮赤色の膨らんだ筒状の萼から黄色の花弁がのぞくランタン状の花をつける点で区別できる。
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イチビ:同じアオイ科であるが直立する一年草であり、葉が円心形で全面にビロード状の毛が生え、上向きから横向きに開く黄色い花を咲かせる点で、細い花柄から下垂する花をつける本種と容易に区別できる。