アセビ

### 特徴
高さ1~8mになる常緑の低木~小高木で、山地のやや乾燥した日当たりのよいところに生える。
日本の本州(山形県・宮城県以南)、四国、九州と中国、台湾に分布する。
葉は枝の先に束になって互生し、長さ3~8cm の長楕円形から倒披針形で、葉縁には鋸歯がある。葉身は深緑色で厚い革質、表面に艶がある。
花は、早春の2月下旬~5月に咲く。枝先に10 cmほどの房になった円錐花序を垂らし、白い壷状の花を多数咲かせる。花は長さ5~6mm。
枝や葉には有毒成分が含まれており、馬が食べるとマヒして酔ったようになることから漢字で馬酔木と書く。
昔は、有毒成分を含んだ葉や茎を煎じて農作物の害虫駆除、便所などの駆虫剤、牛馬の皮膚の寄生虫駆除に用いられた。
万葉集には、アシビと読んで馬酔木、安志妣、安之婢の文字が使われている。
花が淡紅色のものをアケボノアセビと呼び、庭木としてよく植えられている。
### 名前の由来
食べると足がしびれる「足しびれ」に由来するという説、実が割れる(はぜる)ので「はぜ実」に由来するという説、「悪し実(アシミ)」が変化したという説がある。
### 同定上のポイント
- ネジキ:白色の壺形花をつける点は似るが、落葉樹であり幹がねじれる特徴がある。また、花序が前年枝の葉腋から横に伸びて一列に垂れ下がる点で、枝先に円錐花序を垂らすアセビと区別できる。
- ドウダンツツジ:壺形の花を咲かせるが、落葉低木であり、花が枝先に散形花序状に数個まとまって下垂する点で、長く伸びる円錐花序に多数の花を密につけるアセビと区別できる。
- リュウキュウアセビ:奄美大島および沖縄島に分布する同属の常緑低木で花姿も酷似するが、葉がより大型で厚く、花序がアセビのように下垂せず斜上または直立する傾向が強い点で区別できる。

データ

項目キー
上位接続ノード宇宙 ➔ 銀河系 ➔ 太陽系 ➔ 地球 ➔ 生物 (Biota) ➔ 植物界 (Plantae) ➔ 陸上植物 (Embryophyta) ➔ 維管束植物 (Tracheophyta) ➔ 種子植物 (Spermatophyta) ➔ 被子植物 (Angiosperms) ➔ 真正双子葉類 (Eudicots) ➔ コア真正双子葉類 (Core Eudicots) ➔ キク類 (Asterids / Superasterids) ➔ ツツジ目 (Ericales) ➔ ツツジ科
学名Pieris japonica (Thunb.) D.Don ex G.Don
ツツジ目
ツツジ科
別名あしび
分類在来種
外来種備考
葉のつき方互生
タイプ常緑広葉
樹高低木~小高木
花の色
開花時期2月下旬~5月

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