### 特徴
林縁、河川敷、人里周辺の草地などに生える多年草で、高さは1~1.2mになる。
日本の北海道~九州と、朝鮮半島、中国、台湾に分布する。
雌雄同株で雄花と雌花があり、花は7月~10月に咲く。
茎の上部に雌花が下部に雄花がつくが、3倍体で無性生殖を行い、雄花をつけない個体も多く見られる。
茎は叢生し、短毛を密布する。
葉は茎に対生し卵円形、先は尾状となり、基部は円形または浅心形、縁は下は鋸歯で上に向かって次第に大きな鋭鋸歯となり、長さ12〜19cm、両面に短毛がかなりあり、質はやや厚い。葉柄は葉身より少し短い。
ヤブマオとアカソの交雑種が起源と考えられているメヤブマオとよく似ており、ヤブマオはメヤブマオより花序が密で太いこと、葉の裏の主脈の毛がヤブマオは斜上しているのに対し、メヤブマオは横に開出していることで見分けることができるとされているが、判別の困難なものも多く見られる。
かつてはカラムシと同様に茎の繊維から布が織られた。
### 名前の由来
マオはカラムシのこと。その頭に「ヤブ」をつけて呼ばれた。
### 同定上のポイント
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メヤブマオ:葉の裏面の主脈上に生える毛が開出毛(横に突き出る毛)であるのに対し、ヤブマオは圧毛または斜上毛(寝ている、あるいは斜めに生える毛)である点や、花序が細くまばらである点で区別できる。
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アカソ:葉の先端が大きく3裂して中央の裂片が長く伸びる点や、茎や葉柄が赤みを帯びることが多い点で区別できる。
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カラムシ:葉が互生し(ヤブマオは対生)、葉の裏面に白い綿毛が密生して白く見える点で区別できる。