### 特徴
中国原産のマメ科ゲンゲ属の二年生草本である。
水田の緑肥や蜜源植物として広く栽培され、野生化したものが道端やあぜ道、河川敷などに生育する。
茎は地面を這うように伸びてよく枝分かれし、斜めに立ち上がって高さ10〜30 cmほどになる。
葉は奇数羽状複葉で、楕円形の小葉が7〜11枚ほど交互または対になってつく。
春になると葉腋から長い花序軸を伸ばし、その先端に鮮やかな紅紫色の蝶形花が10個ほど輪状(傘状)に集まって咲く。
### 名前の由来
漢名の「紫雲英」の唐音や変化に由来するとされる。一面に群生して咲く紅紫色の花を、遠くから見ると紫色の雲のように見えることからこの漢字が当てられた。
別名の「レンゲソウ(蓮華草)」は、輪状に並んだ花の姿が仏教の「蓮華(ハスの花)」に似ていることに由来する。
### 同定上のポイント
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ムラサキツメクサ:同じく紅紫色の花を咲かせるが、葉が3枚の小葉からなる3出複葉であり、小葉にV字型の白い斑紋が入る。また、花が球状に密生してつくのに対し、ゲンゲは奇数羽状複葉で、花が輪状に集まるため中央が空いて見える点で区別できる。
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カラスノエンドウ:葉が羽状複葉で全体的な姿が似るが、葉の先端が分岐した巻きひげになる。また、花は葉腋に1〜3個ずつ付き、ゲンゲのように花茎を高く伸ばして輪状に集まることはない。