特徴
アオスゲは葉幅2-3mmほどの細い葉を持ち、花茎は葉より長く伸び、断面は鈍い三角形である。花茎の先端には数個の小穂がつく。頂小穂は雄性で棍棒状から線状倒披針形、その下に2-3個の雌小穂がつく。雌小穂は楕円形から円柱形で、やや密につき、果胞は緑色を帯び、熟してもあまり色が変わらないため、全体として青々とした印象を与える。雌小穂の鱗片は果胞より短く、先端は鋭形から芒状に尖る。果胞は卵形から広卵形で、長さ2.5-3.5mm、数本の脈があり、短い嘴を持つ。柱頭は3個である。
アオスゲと
モエギスゲはいずれも小型のスゲの中ではごく普通種なので、この区別がつくようになると、スゲの見分けがかなり容易くなる。
名前の由来
青スゲで、果穂が青々としているので名付けられたのであろう。
同定上のポイント
- ヌカスゲは、アオスゲに似ているが、雄小穂が線形で、淡い褐色を帯びること、また雌小穂の鱗片に芒がないこと、根元が長い褐色のさやに包まれるのが特徴。
- クサスゲは、細長めの小型のスゲで、小穂は花茎の先端に集まるが、下の方に離れてつくものが出る。果胞と果実の中ほどがくびれるというのが特徴。また、乾燥させると黒っぽくなる。
- マメスゲは、やや硬めの葉をもつ種で、雌小穂は株の根元近くに生じ、そこから長く茎を伸ばして先端に雄小穂をつける。
- モエギスゲは、小穂雄雌とも棒状で、それが花茎の先端に集まる。小穂の鱗片の先端が丸く、特に雄小穂の鱗片が茎を抱くように巻き付く。
- ヒメモエギスゲは、これによく似て、雄小穂の鱗片が両側融合してコップ状となるので、その姿からコップモエギスゲの名がある。
- シバスゲは、よく匍匐枝を出し、株立ちにならない。花茎の先端に小穂が集まる。先端に突き出す雄小穂の鱗片は褐色。