特徴
フジウツギ科フジウツギ属の落葉低木である。高さは2〜5mに達する。葉は対生し、披針形から卵状披針形で、縁には鋸歯がある。葉の裏面には白い綿毛が密生するのが特徴である。花期は夏から秋(6月〜10月頃)で、枝先に長さ10〜30cmほどの円錐花序を形成し、多数の小さな花を密生させる。花の色は紫色が一般的だが、園芸品種には白、ピンク、赤、青など多様な色彩が見られる。花には甘い香りがあり、チョウなどの昆虫がよく訪れることから「バタフライ・ブッシュ」とも呼ばれる。花冠は筒状で先端が4裂する。原産地は中国西部で、観賞用として世界中で栽培されており、一部地域では野生化している。
名前の由来
和名の「フサ」は、花序が密生して房状になる様子に由来する。「フジウツギ」は、花の色や形がフジ(藤)に似ており、ウツギ(空木)のように枝が中空であることにちなむ。学名の種小名 "davidii" は、19世紀のフランス人宣教師で植物学者でもあったアルマン・ダヴィッド(Armand David)に献名されたものである。
同定上のポイント
- 長く円錐形に密生する花序と、甘い香りを持つ多数の花
- 葉の裏面に密生する白い綿毛
- フジウツギ:フサフジウツギよりも花序がやや疎で、葉裏の毛がフサフジウツギほど密ではない点で区別できる