### 特徴
ユリ科ユリ属の多年草。
草丈は1〜2mにもなり、茎は直立して白い毛が生える。葉は披針形で茎に互生する。7月から8月にかけて、赤橙色で濃い紫褐色の斑点のある花を咲かせる。花被片は強く反り返り、下向きに開くのが特徴である。
一般的に染色体数は三倍体で、種子はつくらない(対馬には二倍体が存在する)。鱗茎(ユリ根)とムカゴで増殖する。日本でムカゴをつくるユリは、オニユリだけである。鱗茎はユリ根として食用にもなる。日本全土のほか、朝鮮半島、中国、ロシア東部など東アジアに広く分布し、人里近くの土手や草地などで見られる。
### 名前の由来
花の大きさが他のユリに比べて大きいことや、赤橙色の花弁に濃い斑点がある様子が「鬼」を連想させることに由来するとされる。力強い印象や、強く反り返る花弁を鬼の角に見立てたという説もある。
### 同定上のポイント
近縁種によく似たコオニユリやクルマユリがあるが、ムカゴをつくるのは本種のみである。
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コオニユリ: オニユリと花の形や色が似ているが、葉腋にムカゴをつけない点で区別できる。また、全体的にオニユリよりも小ぶりで、花被片の反り返りもやや緩やかである。
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クルマユリ: オニユリと同じく赤橙色の花に斑点があるが、花被片はあまり反り返らず横向きに咲く点が異なる。また、葉が茎の途中に輪生状につくことや、ムカゴをつけないことで見分けられる。