ホルトノキ

### 特徴
暖地の沿海地にはえる高さ20mになる常緑高木。
日本の本州(千葉県以西の太平洋沿岸、淡路島)、四国、九州、沖縄と台湾、インドシナなどに分布する。
西南日本で照葉樹林の高木層構成樹として重要で、各地の社寺有林の中で巨木が見られる。街路樹や公園樹としてよく植えられている。
幹は平滑。葉は単葉で互生し、細長く、ふちに鈍い鋸歯がまばらにある。
花は、前年枝の葉腋から出る総状花序に多数つく。花は小さく白色で、花弁の先が糸状に細裂する。
果実は長さ1.2 ~2 cmの楕円形で、冬に黒紫色に熟す。
### 名前の由来
江戸時代の学者平賀源内が本種をオリーブと誤認して、「ホルトカルの木」と名づけた。当時は、薬用に使われていたオリーブ油のことを「ホルトカルの油」と呼んでいた。
### 同定上のポイント
- ヤマモモ:葉の形状や樹形が非常に酷似しているが、ホルトノキは常緑樹でありながら緑葉の中に真っ赤に紅葉した古い葉が年間を通じて数枚混ざるため、遠目からでも識別が可能である。また、ヤマモモの葉柄は非常に短く、果実が表面に粒状の突起を持つ球形であるのに対し、ホルトノキは葉柄が長く、果実が滑らかな楕円形である。
- オリーブ:葉が対生し、葉裏が銀白色を帯びるのに対し、ホルトノキは葉が互生し、古い葉が真っ赤に紅葉して散る。また、オリーブの花は筒状で4裂するが、ホルトノキの花弁は先が細かく糸状に裂ける点で異なる。

データ

項目キー
上位接続ノード宇宙 ➔ 銀河系 ➔ 太陽系 ➔ 地球 ➔ 生物 (Biota) ➔ 植物界 (Plantae) ➔ 陸上植物 (Embryophyta) ➔ 維管束植物 (Tracheophyta) ➔ 種子植物 (Spermatophyta) ➔ 被子植物 (Angiosperms) ➔ 真正双子葉類 (Eudicots) ➔ コア真正双子葉類 (Core Eudicots) ➔ バラ類 (Rosids / Superrosids) ➔ 真正バラ類 I / ファビズ (Fabids) ➔ カタバミ目 (Oxalidales) ➔ ホルトノキ科
学名Elaeocarpus zollingeri K.Koch var. zollingeri
カタバミ目
ホルトノキ科
別名
分類在来種
外来種備考
葉のつき方互生
タイプ常緑広葉
樹高高木
花の色白色
開花時期7月~8月

写真一覧

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掲示板

  • ホルトノキがカタバミ目というのは驚きました。カタバミとは全く違います。
    AIに聞いてみると、
    #### カタバミ目にまとめられる理由
    ##### DNA解析による強固な系統関係
    APG体系(分子系統学)で葉緑体や核のDNA塩基配列を解析した結果、ホルトノキ科、カタバミ科、クノニア科、フサノキ科などが単系統群(共通の祖先から分岐したひとつのまとまり)を作ることが判明しました。
    ##### 花の基本構造の一致(5数性・離弁花)
    花を細かく観察すると共通点が現れます。両者とも花弁が5枚、萼片が5枚、雄しべが10本(またはその倍数)という「5数性」を基本とし、花弁が根元まで離れている離弁花です。
    ##### 葉の形態(複葉と関節構造)
    カタバミはおなじみの3出複葉ですが、ホルトノキ科の仲間(特に熱帯に多い種など)にも複葉を持つものが多く存在します。また、ホルトノキの単葉の柄(葉柄)の両端が膨らんで関節のようになる特徴は、もともと複葉だった祖先の名残(単身複葉)と考えられています。
    ##### 酸性物質やシュウ酸の蓄積
    カタバミはシュウ酸を含む酸っぱい草として有名ですが、カタバミ目の樹木グループにもタンニンや特定の有機酸を蓄える生化学的な共通性が見られます。
    (岩ちゃん 2026-08-15 18:38:16)
  • 見た目よく似ているオリーブはシソ目なんですね。これも驚きです。
    AIによると、
    乾燥地や海岸近くの過酷な環境に適応した結果、たまたま外見が似通った「収れん進化」の典型例であり、系統ツリー上ではバラ類(ホルトノキ)とキク類(オリーブ)という大分岐のレベルで完全に離れた位置に配置されます。
    なのだそうです。
    (岩ちゃん 2026-08-15 18:55:51)