### 特徴
ハマビシは、ハマビシ科ハマビシ属の地を這うように生育する一年草である。
日本では主に本州から九州にかけての海岸の砂地に自生するが、自生地の減少により絶滅危惧種に指定されている地域が多い。
茎は基部から分岐して地面を伏して広がり、全体に白い絹状の毛が密生する。
葉は偶数羽状複葉で対生し、小さな長楕円形の小葉が並ぶ。
夏から秋にかけて、葉腋に径1cmほどの鮮やかな黄色の5弁花を咲かせる。
花後にできる果実は非常に硬く、5個の分果に分かれ、それぞれに鋭く硬い刺を持つ。
### 名前の由来
海岸(浜)の砂地に生育し、硬く鋭い刺を持つ果実の形状が、水草の「ヒシ(菱)」の実や忍者が用いる「撒菱」に似ていることに由来する。
### 同定上のポイント
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ゴウシュウハマビシ:全体的な形態や生育環境が似ているが、花が直径2〜4cm程度とハマビシ(直径約1cm)に比べて明らかに大型であることで区別できる。
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ヒシ:鋭い刺を持つ果実をつける点が共通するが、ヒシは池や沼に生育する浮葉性の水生植物であり、海岸の砂地に生育するハマビシとは生育環境が全く異なる。
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ハマササゲ:海岸砂地を匍匐して黄色の花を咲かせる点が似ているが、マメ科であり3出複葉を持つ点や、細長い豆果をつける点で容易に区別できる。