### 特徴
ハマゴウは海岸の砂浜や砂丘に自生するシソ科ハマゴウ属の落葉低木である。
茎は砂の上を長く這い、節から根を出して増殖するため、砂留めの役割も果たす。
葉は対生し、厚みのある楕円形から広卵形で、表面は緑色、裏面には微細な白い毛が密生するため白っぽく見える。全株に独特の爽やかな芳香がある。
夏から秋にかけて、枝先に鮮やかな青紫色の唇形花をまとめて咲かせる。果実は球形のアラカシほどの大きさで、木質化して水に浮き、海流によって運ばれる。
### 名前の由来
海岸に生え、株全体に強い芳香があることから「浜香(ハマゴウ)」と名付けられたとされる。
古くは乾燥させた葉や枝を薫香や線香の原料として利用していた。
また、砂浜を這うように伸びる姿から「浜分(ハマワケ)」や「浜排(ハマハイ)」と呼ばれ、それが訛ってハマゴウになったという説も存在する。
### 同定上のポイント
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ミツバハマゴウ:ハマゴウの葉が基本的に単葉であるのに対し、ミツバハマゴウは通常3枚の小葉からなる3出複葉をつける点で区別できる。
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セイヨウニンジンボク:花の色や形、芳香は似ているが、セイヨウニンジンボクは葉が5〜7枚の小葉からなる掌状複葉であり、直立する低木〜小高木となるため、這い性で単葉のハマゴウとは容易に識別できる。