### 特徴
南アフリカ原産のハマミズナ科(ツルナ科)の常緑多肉植物で、つる状に茎を長く伸ばして地表を這うように広がる多年草である。園芸分野では「ベビーサンローズ」の名でも広く流通している。
葉は対生し、肉厚で光沢のある心形から卵形をしており、表面には微細な水泡状の突起が密生している。
春から秋にかけて、葉の付け根に直径1.5センチメートルほどの鮮やかな紅紫色や赤色の花をつける。花弁のように見える部分は変化した仮雄しべであり、中心部には多数の黄色い雄しべがある。花は日光を受ける日中にのみ開き、夜間や雨天・曇天時には閉じる性質を持つ。
### 名前の由来
茎がつる状に長く伸びて広がり、美しい花を咲かせることから「花蔓草(ハナツルソウ)」と名付けられた。
### 同定上のポイント
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ツルナ:同じハマミズナ科で海岸などに自生し、茎が地面を這う点や多肉質の葉を持つ点は似るが、ツルナは黄色の小さな花を葉腋に咲かせるのに対し、ハナツルソウは鮮やかな紅紫色や赤色の目立つ花を咲かせる点で異なる。また、ツルナの葉は菱状卵形であるのに対し、ハナツルソウは心形から卵形である。
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マツバギク:花弁状の仮雄しべを放射状に多数広げる花の形や紅紫色の花色が酷似するが、マツバギクは葉が松葉のように細長い円柱状または断面が三角形の棒状であるのに対し、ハナツルソウは平たく扁平な心形から卵形の葉を持つため、葉の形状を見ることで容易に区別できる。