### 特徴
モクセイ科トネリコ属の常緑から半常緑の高木である。
日本では沖縄県などの温暖な地域に自生するほか、近年は観葉植物や庭木、シンボルツリーとして全国で広く利用されている。
葉は奇数羽状複葉で対生し、小葉は革質で表面には強い光沢がある。
初夏になると枝先に小さな白い花を円錐状に多数咲かせ、樹木全体が白く覆われる。
花後には、風によって飛散する帯緑白色の細長い翼果を大量につける。
### 名前の由来
沖縄などの南方の島々に自生するトネリコの仲間であることから、「島トネリコ」の名がついたとされる。
トネリコの名は、樹皮に寄生するイボタロウムシが分泌するろうを敷居に塗って滑りを良くした「戸に塗る木(トニヌリキ)」に由来する説や、写経の墨のノリを良くするために本種の枝から抽出した粘液を用いたことに由来する説などがある。
### 同定上のポイント
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トネリコ:シマトネリコが常緑または半常緑で小葉の表面に強い光沢があるのに対し、トネリコは落葉性で葉の光沢が弱く、小葉のふちにはっきりとした鋸歯がある。
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アオダモ:同じモクセイ科で初夏に白い花をつけるが、アオダモは落葉樹であり、春の芽吹きと同時に開花する点や、幹肌に白い斑模様が現れる点、葉に強い光沢がない点で区別できる。