ニホンカナヘビ

ニホンカナヘビ

第2湿原

### 特徴
全長は16〜27cm程度で、そのうちの約3分の2を細長い尾が占める。
体色は全体的に茶褐色から灰褐色で、体側面には暗褐色の縦帯が入る。
皮膚は乾燥しており、表面に光沢がなくザラザラとした質感の鱗で覆われている。
四肢はよく発達しており、5本の指には鋭い爪があって草むらや樹上を素早く動き回ることができる。
鳴き声は発しない。
### 分布と生息環境
日本固有種であり、北海道、本州、四国、九州およびその周辺の島々に広く分布する。
平地から低山地にかけての草むら、農耕地、民家の庭、日当たりの良い林縁などに生息する。
日光浴ができる開けた場所と、身を隠せる草むらや石垣などの隙間が隣接する環境を好む。
### 食性
肉食性である。
主に小型の昆虫類(バッタ、コオロギ、ハエなど)やクモ類、ワラジムシなどを捕食する。
動く獲物を目ざとく見つけると素早く飛びかかり、口で捉えて丸呑みにする。
### 行動・習性
昼行性であり、主に日中に活動する。
朝になると日光浴を行い、体温を上昇させてから活発に餌を探し始める。
基本的には単独で行動するが、日当たりの良い場所では複数個体が集まって日光浴を行う姿も見られる。
外敵に襲われると自脱(自切)を行い、切れた尾を激しく動かして敵の気を引いている隙に逃亡する。切れた尾は後に再生するが、内部は骨ではなく軟骨組織となる。
冬になると地中の穴や倒木の下、石垣の隙間などに潜んで冬眠する。
### 繁殖・子育て
繁殖期は春から夏(5月〜8月頃)にかけてである。
交尾を終えたメスは、日当たりの良い適度に湿った土中や腐葉土の中に、1回につき2〜6個ほどの白い卵を産み落とす。一シーズンに数回産卵することもある。
親が卵を保護したり子育てを行ったりすることはなく、産卵後は放置される。
卵は約1〜2ヶ月で孵化し、生まれた幼体は親とほぼ同じ形態をしており、すぐに自力で生活を開始する。
### 人との関わり
日本国内で最も身近に見られる爬虫類の一種であり、古くから親しまれている。
住宅地の庭や公園の草むらにも生息するため、子どもたちの生き物観察や採集の対象になりやすい。
飼育も可能であるが、健康維持には日光浴(紫外線)と動く生餌の確保が必要となる。
農作物を荒らす害虫を捕食するため、人間にとっては益獣としての側面も持つ。
### 同定上のポイント
- ニホントカゲ:ニホントカゲは体に強い金属光沢があり表面が滑らかであるのに対し、ニホンカナヘビは光沢がなくザラザラとした質感である。また、ニホンカナヘビは体長に対する尾の割合が著しく長く、全体の2/3以上を占める。
- アムールカナヘビ:対馬にのみ分布する近縁種であり、姿が非常に酷似しているが、アムールカナヘビは背中の鱗が粗く、腹部の鱗の列数などに違いが見られる。
### その他
「カナヘビ」という名前の由来には諸説あり、可愛らしいヘビを意味する「愛(かな)蛇」からきたとする説や、体が金属(金)のような色をしているとする説、動きが素早いことから「狩(かな)蛇」に由来する説などがある。
名前に「ヘビ」と付いているが、四肢を持ったトカゲの仲間(有鱗目カナヘビ科)である。

データ

項目キー
上位接続ノード宇宙 ➔ 銀河系 ➔ 太陽系 ➔ 地球 ➔ 生物 (Biota) ➔ 動物界 (Animalia) ➔ 脊索動物門 (Chordata) ➔ 脊椎動物亜門 (Vertebrata) ➔ 爬虫綱 (Reptilia) ➔ 有鱗目 (Squamata) ➔ カナヘビ科
学名Takydromus tachydromoides
有鱗目
カナヘビ科
別名カナヘビ
備考

写真一覧

4
  • 2026-04-05
    湿原入口~第1湿原(入口付近)
  • 2026-04-12
     
10
  • 2024-10-12
    第2湿原

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