### 特徴
山地の沢沿いや湿り気のある林床などに自生する落葉低木である。樹高は1〜2mほどになり、全体に華奢で繊細な姿をしている。
葉は対生し、長楕円形から卵状楕円形で、先端は鋭く尖り、縁には細かく鋭い鋸歯がある。葉質は薄く、表面に強い光沢はない。
初夏(5〜7月頃)に、枝先に散房花序をつける。花序の中央部には小型で結実する両性花が多数密集し、その周囲を花弁状の萼片を持つ装飾花が縁取る。花色は青色、淡紫色、淡紅色、白色など、土壌の酸性度や個体変異によって極めて多様である。
### 名前の由来
山地に自生するアジサイであることから「山紫陽花(ヤマアジサイ)」と名付けられた。また、湿り気のある沢沿いに多く見られることから「サワアジサイ(沢紫陽花)」の別名も持つ。
### 同定上のポイント
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ガクアジサイ:自生地が主に海岸沿いであり、全体に大柄で茎が太い。また、葉が厚く肉質で強い光沢(照り)がある点で、山地に生え、葉が薄く光沢のないヤマアジサイと区別できる。
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エゾアジサイ:日本海側の多雪地帯に自生し、ヤマアジサイの変種とされる。ヤマアジサイに比べて全体および葉、花序が一回り大きく、花色が鮮やかな青色になる傾向が強い。
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タマアジサイ:開花時期が8〜9月頃と遅く、開花直前まで花序全体が球形の総苞片に包まれている点で、初夏に開花し球形の苞を作らないヤマアジサイと容易に見分けられる。