特徴
キジカクシ科(旧ユリ科)ジャノヒゲ属の常緑多年草である。ジャノヒゲの園芸品種または矮性変種として扱われることが多い。草丈は非常に低く、数センチ程度で、細長い葉が密生して地面を覆うように広がる。その姿から、グランドカバープランツとして広く利用される。夏には淡い紫色や白色の小さな花を咲かせるが、葉に隠れて目立たないことが多い。秋には光沢のある青黒い球形の果実をつける。
名前の由来
「コウガイ」は、かつて女性の髪飾りとして用いられた「笄(こうがい)」に由来するとされる。短い葉が密に生え、地面を這うように広がる様子が、笄を並べたように見える、あるいは短髪に挿す笄のように短い葉が密生している様子から名付けられた。また、「ゼキショウ」は、姿がセキショウ(石菖)に似ていることに由来するが、植物学的には異なる科に属する。
同定上のポイント
- ジャノヒゲ:コウガイゼキショウはジャノヒゲの矮性品種であり、葉がジャノヒゲよりも著しく短く、草丈も低い。ジャノヒゲが10〜30cm程度になるのに対し、コウガイゼキショウは数cm程度で密に茂る。
- ヤブラン:ヤブランはコウガイゼキショウよりも葉が幅広く、草丈も高く、花穂が長く伸びる点で区別できる。
- セキショウ:セキショウはサトイモ科であり、葉の質感や光沢、生育環境(水辺を好む)が異なる。コウガイゼキショウの葉はより細く、マットな質感を持つ。