### 特徴
伊吹山や鈴鹿山脈などの石灰岩地や山地の草地に自生するキク科アザミ属の多年草。
草丈は30〜70cmほどで、茎は直立して上部で分枝する。
根出葉は花期にも残ることが多く、羽状に深裂して裂片の縁には鋭い刺がある。
秋に枝先に直立またはやや斜め上を向いて紅紫色の頭花をつける。
総苞は鐘形から筒状で、総苞片の先は針状に尖って開出し、粘着性はない。
### 名前の由来
滋賀県と岐阜県にまたがる伊吹山に自生し、イブキアザミに似るが全体に小型であることから「小伊吹薊(コイブキアザミ)」の名が付けられた。
### 同定上のポイント
-
イブキアザミ:草丈が1〜1.5mほどと全体に大型で、頭花が下向きから横向きにうつむいて咲く傾向が強いのに対し、コイブキアザミは小型で頭花が上向きから斜め上を向いて咲く点で区別できる。
-
ノアザミ:春から初夏にかけて開花し、総苞に強い粘着性があるのに対し、コイブキアザミは秋咲きで総苞に粘り気がない点で異なる。
-
キセルアザミ:湿地に自生し、長い花茎の先に下向きの頭花をつける姿がキセルに似るのに対し、コイブキアザミは石灰岩地などの草地に生え、頭花が上向きから斜め上を向く点で区別できる。