### 特徴
畑地、湿った草地、道端などに生える越年草で、高さは10~25cmになる。
ヨーロッパ原産といわれ、日本全土をはじめ世界中に定着している。日本では1922年に初めて気づかれたことから、明治時代以降に渡来した帰化植物であるといわれているが、一方でよく似たミドリハコベと区別されずに「ハコベ」と呼ばれており、古い時代に渡来した史前帰化植物であるという説もある。
図鑑によって、コハコベをハコベとしているものと、ミドリハコベをハコベとしているものがある。
花は2月~9月に咲き、ハコベとして「春の七草」のひとつになっている。
コハコベとミドリハコベは、花弁がガク片より短く、茎の片側にだけ毛が生えていることで、他のよく似た仲間と見分けることができる。
コハコベはミドリハコベよりやや小型で、茎の色は赤紫色を帯びることが多い(日陰のものは緑色のこともある)のに対し、ミドリハコベはやや大型で、茎の色は全体に緑色という特徴がある。
また、コハコベの花は雄しべが1~7本ある(3~5本のものが多い)のに対し、ミドリハコベの花は雄しべが5~10本あることで見分けることができる。
円盤型の種子の周囲には突起があり、コハコベは突起が低くて先が丸いのに対し、ミドリハコベは三角状に先が尖った突起があることでも見分けることができる。
### 名前の由来
日本最古の本草書『本草和名』(918年)に、波久部良(はくべら)として登場しており、これが転訛したものと考えられているが、ハクベラの語源についてはわかっていない。
### 同定上のポイント
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ミドリハコベ全体にやや大型で、茎は全体に緑色であることが多い。雄しべは5~10本あり、種子の周囲にある突起は三角状(円錐状)に先が尖る。これに対し、コハコベは茎が赤紫色を帯びることが多く、雄しべは1~7本(3~5本のものが多い)で、種子の突起が低く先が丸い。
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ウシハコベ全体に大型で、花柱(雌しべの先)が5個に分かれる。これに対し、コハコベは花柱が3個である。