### 特徴
北アメリカ東南部原産の落葉針葉高木。湿地や沼沢地に好んで自生し、水辺の環境によく適応している。樹高は20〜30メートル以上に達し、幹の基部は太く肥大する。
湿地や水中に生育すると、根元周辺の地表や水面から「呼吸根(気根・膝根)」と呼ばれるタケノコ状の突起を多数直立させる特異な性質をもつ。葉は線形で柔らかく、小枝に羽状に2列に並んで互生する。秋には鮮やかな赤褐色に紅葉し、小枝ごと落葉する。雌雄同株で、秋に球形の球果を実らせる。公園樹や緑化樹として広く植栽されている。
### 名前の由来
湿地や沼地に自生し、樹姿がスギに似ていることから「沼杉(ヌマスギ)」と名付けられた。また、羽状の小枝ごと落葉する様子から「ラクウショウ(落羽松)」という別名でも広く知られる。
### 同定上のポイント
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メタセコイア:葉や小枝が対生(向かい合ってつく)するのに対し、ヌマスギは葉や小枝が互生(互い違いにつく)する点で区別できる。また、メタセコイアは湿地に植えても呼吸根(膝根)を形成しない。
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スギ:常緑針葉樹で冬も落葉せず、葉が針状で硬くらせん状につくのに対し、ヌマスギは落葉性で葉が平たく柔らかく、秋に赤褐色に紅葉して小枝ごと落葉する点で異なる。