特徴
暖地の山地や山野、海岸近くに自生する常緑のツル性樹木。
日よけ棚などにして植えられることもある。
葉は柄のある掌状複葉で、小葉はふつう5枚つくが、若い枝では3枚、成熟した枝では5~7枚つく。
雌雄同株で、花には雌花・雄花がある。花色は外面は淡黄緑色を帯び、内面は暗紅紫色を帯び、雄花・雌花とも花弁はなく6枚の萼片からなる。
果実は楕円形で、9~10月に暗紅紫色に熟し、アケビのように割れることはない。果肉は甘く食用になるが、種子が多く食べにくい。
日本の本州(関東地方南部以西)~沖縄と、朝鮮半島南部、中国、台湾に分布する。
名前の由来
天智天皇が近江国の蒲生野で狩りをしたとき、琵琶湖に面した蒲生郡奥島庄という場所に立ち寄られた。 そこで天皇は子どもを8人持ち、とても長生きをしている上に病気一つしていない老夫婦に出会った。天皇が「なぜこのように健康で長生きできるのか」を老夫婦に訪ねたところ、「この地に古くから伝わる果物を毎年秋に食しているから」といい、アケビを小さくしたようなような果物を見せた。その果物を口にした天皇は、一言「むべなるかな(もっともであるなあ)」と言い、朝廷に毎年献上するように命じた。このときの天皇の「むべ」という言葉が、そのままこの果物の名前になったといわれている。現在でも栽培されて、皇室や天智天皇を祭る近江神宮に献上されている。
同定上のポイント
データ
- 学名 : Stauntonia hexaphylla (Thunb.) Decne.
- 目 : キンポウゲ目
- 科 : アケビ科
- 別名 :
- 分類 : 在来種
- 外来種備考 :
- 葉のつき方 : 互生
- タイプ : 常緑つる
- 樹高 : 低木
- 花の色 : 白~淡いクリーム色
- 開花時期 : 4月~5月