特徴
公園、生垣、庭などによく植えられる常緑低木で、高さは1.5~5mになり、枝には鋭いトゲがある。
葉は長さ20~40mm、幅8~25mmの長楕円形~卵形~披針形、縁に低い鋸歯が多数あり、成葉は両面とも無毛。ピラカンサと総称されるトキワサンザシ、カザンデマリ、タチバナモドキの中で、葉の幅が最も広い。
果実は10月から冬にかけて赤色やオレンジ色に熟し、扁平な球形で長い果柄につき、直径は5~10mmと木によって変異がある。これは、カザンデマリとの雑種を含めた選抜育種の結果ではないかと考えられている。
果実の先端に残るガク片痕には微毛がある。
大きく熟した果実はナシ状でまずいものが多いが、中においしいものもある。
果実の中にある小さな種子にはアミグダリンと呼ばれる青酸配糖体の有毒成分が含まれ、 多量に摂取した場合には嘔吐や胃腸障害などの症状が現れることもあるといわれる。
名前の由来
葉が常緑で、サンザシのような実をつけることから
同定上のポイント
- トキワサンザシ
葉の幅が広い
成葉は両面とも無毛
果柄が長く、果実は赤色またはオレンジ色に熟す
果実の先端に残るガク片痕には微毛がある
- カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)
葉は幅が狭く細長い
成葉は両面とも無毛
果柄が長く、果実は朱色~赤色に熟す
果実の先端に残るガク片痕は目立たず無毛
- タチバナモドキ
葉は幅が狭く細長い
成葉の表面は光沢が弱く、裏面は灰白色の綿毛が密生
果柄が短く、果実は黄色~オレンジ色に熟す
果実の先端に残るガク片痕には毛が密に残る
データ
- 学名 : Pyracantha coccinea M.Roem.
- 目 : バラ目
- 科 : バラ科
- 別名 : ピラカンサ
- 分類 : 外来種
- 外来種備考 : 南ヨーロッパ~西アジア原産:明治時代中期に渡来
- 葉のつき方 : 互生
- タイプ : 常緑広葉
- 樹高 : 低木
- 花の色 : 白
- 開花時期 : 5月~6月