### 特徴
サワヒヨドリはキク科ヒヨドリバナ属の多年草である。
日当たりのよい湿地や湿原、山足の湿った原野などに生育する。
茎は直立して高さ50〜100cmほどになり、全体に短い縮毛が生えている。
葉は対生し、葉柄はほとんどない。葉身は披針形または狭長楕円形で、深めに3裂する場合と分裂しない場合がある。葉の裏面には腺点が存在する。
花期は8月〜10月頃で、茎の頂部に多数の頭花を散房状につける。
頭花は5個の筒状花から構成され、花色は淡紫色から淡粉白色である。
### 名前の由来
湿地や沢(サワ)などの水辺に生える「ヒヨドリバナ」であることから「サワヒヨドリ」と名付けられた。
「ヒヨドリバナ」の名は、ヒヨドリが山から里へ下りてきて鳴く頃に花が咲くことに由来するとされる。
### 同定上のポイント
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ヒヨドリバナ:ヒヨドリバナは葉に明確な葉柄があるのに対し、サワヒヨドリは葉柄がほとんどなく、葉の基部が直接茎につくように見える。また、ヒヨドリバナの葉は分裂しないが、サワヒヨドリの葉はしばしば深く3裂する。
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フジバカマ:フジバカマは葉が常に深く3深裂し、明確な葉柄を持つのに対し、サワヒヨドリは葉柄を持たない。また、フジバカマの自生個体はきわめて稀であるが、サワヒヨドリは山野の湿地で普通に見られる。