### 特徴
クワ科カジノキ属の落葉低木または小高木である。
古くから和紙の原料として栽培されてきた植物であり、ヒメコウゾとカジノキの雑種に由来すると考えられている。
葉は互生し、切れ込みのない卵形のものから2〜3個に深く裂けるものまで変異が大きい。葉の表面には毛が生えており、触るとざらつく。
春に開花し、初夏には球形の集合果が橙赤色に熟する。果実は甘みがあり食用になる。
### 名前の由来
紙の原料となる植物であることから「紙の木(カミノキ)」と呼ばれ、これが転じて「コウゾ」になったという説が有力である。
また、神事に用いる布を採る木を意味する「神の木(カミノキ)」に由来するという説もある。
### 同定上のポイント
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ヒメコウゾ:全体に小型であり、葉の先端が尾状に長く伸びる。コウゾはヒメコウゾとカジノキの雑種とされ、ヒメコウゾよりも樹高や葉が大型で、葉の切れ込みが大きく複雑になりやすい。
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カジノキ:大型の落葉高木になり、雌雄異株である。葉の切れ込みが非常に深く、全体に毛が密生して触ると強くざらつく。雌花序や果実の柄が長い点でも区別できる。
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ヤマグワ:葉の形状に変異が多く似ているが、枝や葉を傷つけても白い乳液があまり出ない。また、果実は長楕円形で黒紫色に熟し、カジノキ属のような橙赤色で球状になる果実とは形状や色が異なる。