特徴
つる性の半低木または多年草で、荒れ地や河川敷で多く見られる。
日本の北海道~九州と、朝鮮半島、中国、台湾、フィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布する。
「秋の七草」のひとつで、花は7月~9月に咲く。
ツルは地面をはうほか、樹木など他の植物に絡まって覆うように生え、1年で10m以上伸びる。
樹木の太い幹には巻きつくことができないようで、枝に絡まりながら上に伸びていくが、枝などに巻きつくときは進行方向に右巻き。
根元は木質化し、根は木質化した長芋状の塊根となり、長さ1.5m、太さは径20cmになる。
塊根には多くのデンプンが含まれるため、これを砕いて取り出し、くず粉として食用に利用されている。
また、根を乾燥させたものは葛根(かっこん)と呼ばれ、漢方薬の風邪薬や胃腸薬として利用されている。
ツルから取り出した繊維で編んだ布は葛布と呼ばれ、現在伝わっている製法では平安時代頃から作られていたとされているが、クズの繊維の布は新石器時代からも出土している。
春から夏に伸びるツル先や花は、天ぷらにして食べることができる。
繁茂力の高さや拡散の速さから、世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種の一つになっている。
名前の由来
かつて大和国(現:奈良県)吉野川(紀の川)上流の国栖(くず)が葛????粉の産地であったことに由来する。国栖の人が、この植物を売り歩いたため、いつしかクズとよばれるようになったという説がある。
同定上のポイント
データ
- 学名 : Pueraria lobata (Willd.) Ohwi subsp. lobata
- 目 : マメ目
- 科 : マメ科
- 別名 :
- 分類 : 在来種
- 外来種備考 :
- 葉のつき方 : 対生
- タイプ : 落葉つる
- 樹高 : 低木
- 花の色 : 赤紫色
- 開花時期 : 8月~9月