特徴
落葉の小高木で高さ4~8mになり、日当たりのよい林縁や道端などに生える。
日本全国と朝鮮半島、中国、台湾に分布する。
葉は対生で、葉柄は長さ2~10cm、葉身は長さ7~20 cm、幅5~10cmの三角状卵形から広卵形で先が鋭く尖り、葉縁は全縁、質は柔らかくて薄い。
枝先の葉腋に長い柄のある集散花序をつくり、甘い香りがする白色の花を多数咲かせる。花径は20~25mm、花弁はガクから長く突き出してその先で開く。雄しべ4個、雌しべ1個あり、雄しべが花の中心から長く突き出すのが特徴である。
花は7月下旬から9月に咲き、花には昼間はアゲハチョウの仲間、日が暮れるとスズメガの仲間がよくやってくる。
ひとつの花は3日間ほど開いているが、1日目は雄しべだけが熟し、2日目は雄しべがしおれて雌しべが受粉可能になり、3日目になると雌しべが残って雄しべが脱落し、自家受粉を防いでいる。
果実は10月~11月に藍色に熟し、媒染剤なしで絹糸を鮮やかな空色に染めることができるので、草木染に使われる。まれに白い果実をつけるものがある。
春の若葉は臭気が少なく、やわらかくておいしいので、山菜として郷土料理や精進料理などに利用されている。クサギの若葉を食べるときには、塩もみをした後にゆでてアクを抜くと、臭気を減らすことができる。
名前の由来
葉に独特の臭いがあることから。
同定上のポイント
データ
- 学名 : Clerodendrum trichotomum Thunb. var. trichotomum
- 目 : シソ目
- 科 : シソ科
- 別名 :
- 分類 : 在来種
- 外来種備考 :
- 葉のつき方 : 対生
- タイプ : 落葉広葉
- 樹高 : 小高木
- 花の色 : 白色
- 開花時期 : 7月下旬~9月