### 特徴
ヤブソテツは、イノモトソウ科オオバノイノモトソウ属に属する常緑性のシダ植物である。
葉は光沢があり、厚く硬い革質で、濃緑色をしている。
羽片は細長く、鎌形に湾曲することが多く、縁には細かい鋸歯があるのが特徴である。
葉の裏には、線状の胞子嚢群が中肋と葉の縁の中間あたりに付着する。
根茎は短く、斜めに立ち、黒褐色の鱗片に覆われている。
主に林床や石垣、岩場などの日陰で湿り気のある場所に自生し、比較的丈夫で育てやすいことから観賞用としても利用される。
### 名前の由来
「ヤブソテツ」という名前は、藪や林床といった薄暗い場所に生育することから「ヤブ」が冠され、葉の形が裸子植物のソテツに似ていることから「ソテツ」と名付けられたものである。
しかし、ヤブソテツはシダ植物であり、分類学的にはソテツとは遠縁である。
### 同定上のポイント
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オオバノイノモトソウ ヤブソテツに比べて葉の幅が広く、羽片が短く、光沢が少ない傾向がある。また、胞子嚢群が中肋にやや寄ってつくことが多い。
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テリハヤブソテツ ヤブソテツよりも葉の光沢が非常に強く、肉厚で硬い。葉の縁の鋸歯がほとんど目立たないか、ごく浅い点が区別点となる。
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ホソバヤブソテツ ヤブソテツよりも羽片がさらに細長く、先端が鋭く尖る。全体的に繊細な印象を与える。