### 特徴
マメヅタはウラボシ科マメヅタ属に分類される小型の常緑着生シダ植物である。日本列島を含む東アジアの温暖な地域に広く分布し、樹幹や岩上に這うように着生して生育する。
匍匐性の細い根茎を持ち、そこから栄養葉(不稔葉)と胞子葉(稔性葉)の二種類の葉を出す、明瞭な二形性を持つことが大きな特徴である。
栄養葉は円形から広卵形で、厚みがあり、表面には光沢がある。直径は1〜3cm程度で、冬でも鮮やかな緑色を保つ。
一方、胞子葉は栄養葉よりも細長く、線形から披針形で、立ち上がるように伸びる。その裏面には胞子嚢群が密生し、成熟すると胞子を散布する。
湿潤な環境を好み、園芸植物としても人気が高い。
### 名前の由来
その特徴的な葉の形に由来する。丸く厚みのある栄養葉が豆に似ていること、そして岩や樹幹を這うように広がる様子が蔦(つた)を思わせることから、「豆蔦(マメヅタ)」と名付けられた。
### 同定上のポイント
-
ヒメマメヅタ:マメヅタと比較して、全体的に小型である。栄養葉の縁に波打ちが見られることが多く、胞子葉はマメヅタよりもさらに細い線形である。
-
マメヅタモドキ:マメヅタの根茎が細く長く匍匐するのに対し、マメヅタモドキの根茎は太く短く、塊状に固まる傾向がある。また、栄養葉の裏面に鱗片が多い点でも区別できる。
-
ノキシノブ:葉の形状が大きく異なり、マメヅタの丸い栄養葉に対して、ノキシノブは細長い単葉である。また、胞子葉と栄養葉の二形性がマメヅタほど顕著ではない。