### 特徴
ガマズミはレンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木である。日本各地の山野に広く自生し、樹高は2~4m程度に成長する。葉は対生し、広卵形から卵形で、縁に粗い鋸歯を持つ。葉の表面には毛が生えることが多く、葉脈がはっきりしている。
5月から6月頃に、白色の小さな花を多数つけ、枝先に散房花序を形成する。花は控えめながらも群生して咲くため、木全体が白く彩られる。
秋になると、球形から楕円形をした鮮やかな赤い実を多数つける。この実は甘酸っぱい味が特徴で、生食のほか、果実酒やジャムなどに加工されることもある。実は冬の間も枝に残り、野鳥の貴重な食料となる。耐寒性があり、育てやすいことから庭木としても利用される。
### 名前の由来
ガマズミの名前の由来には諸説ある。最も有力とされる説は、実が酸っぱいため、食べたときに顔をしかめて「噛み」締めることから、「噛み酢実(かみずみ)」が転訛して「ガマズミ」になったというものである。
他に、実が蛙の目玉に似ていることから「蛙の実(がまのみ)」が転訛したという説や、かつて枝が鎌の柄に使われたことから「鎌の柄」に由来するという説、あるいは実が酸っぱくて口が「がま口」のようになるからという説などがある。
### 同定上のポイント
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オオデマリ:ガマズミの花序は周辺花と両性花が混じる散房花序であるのに対し、オオデマリは花序全体が装飾花で構成され、手毬状になることで容易に区別できる。
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ヤブデマリ:ヤブデマリは葉の基部が心形になることが多いのに対し、ガマズミの葉の基部は丸いか広いくさび形である。また、ヤブデマリの葉の裏面には星状毛が密生することが多いが、ガマズミの毛は単純毛や腺毛が主である。ヤブデマリの花序の周辺花は大型になる傾向がある。
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コバノガマズミ:コバノガマズミはガマズミよりも葉が小さく、卵形から楕円形で、葉の表面に光沢があるのが特徴である。ガマズミの葉はやや大きく、鋸歯が粗い。
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ミヤマガマズミ:ミヤマガマズミは葉の裏面に星状毛が密生することでガマズミと区別できる。ガマズミの葉の毛は星状毛ではない。ミヤマガマズミの実はガマズミよりもやや小ぶりで、球形に近い。