### 特徴
田のあぜや溝のふちなどやや湿った所に生える多年草で、高さは70~90cmになる。ヤブカンゾウより少し小さい。
葉は冬になると枯れる。
八重咲のヤブカンゾウ、常緑のトウカンゾウ、ハマカンゾウも種としては同じで亜種の関係にあり、総称としてワスレグサという。
花の色は黄色から紅色の強いオレンジ色まで変異が多く、特に紅色の強いものはベニカンゾウと呼ばれる。
日本の本州~沖縄と、朝鮮半島に分布する。
### 名前の由来
和名の「カンゾウ(萱草)」は、美しい花を見ると憂いを忘れるという中国の故事に由来する「忘憂草(ぼうゆうそう)」から着想を得たものとされる。野に自生するカンゾウであることから「野萱草(ノカンゾウ)」と名付けられた。
### 同定上のポイント
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ヤブカンゾウ:ノカンゾウが整った6弁の一重咲きであるのに対し、ヤブカンゾウは雄しべが弁化した八重咲きであるため、開花時には一目で区別できる。また、ヤブカンゾウの方が草体・花ともにやや大型である。
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ハマカンゾウ:ノカンゾウの葉は秋から冬にかけて枯れるのに対し、ハマカンゾウは冬でも葉が青々と残る常緑性である。また、ハマカンゾウは主に海岸付近に自生し、葉がより厚く光沢がある。
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トウカンゾウ:ノカンゾウと同じく一重咲きだが、トウカンゾウは常緑性で冬に葉が枯れず、葉質が厚い。花被片の幅もノカンゾウよりやや広く、花色もやや淡い傾向がある。