### 特徴
落葉広葉樹の低木で、樹高は3~4mになる。
中国が原産で観賞用に栽培され、平安時代初期にはすでに植えられていたと考えられている。
主に庭木や街路樹、公園などに広く植えられているが、暖地では野生化している。
葉は互生し、卵形から卵状菱形、浅く3裂し、葉縁に粗い鋸歯がある。
花は直径が5~10cmとフヨウより小さく、白、ピンク色など様々な色の花をつけるが、中心部が紅色になっているものが多い。
茶道においては茶人千宗旦がムクゲを好んだこともあり、花のはかなさが一期一会の茶道の精神にも合致するとされ、現代では最も代表的な夏の茶花となっている。
法的な位置づけはないが、韓国の国花になっている。
### 名前の由来
中国名の木槿(ムーチン=もくきん)が「むくげ」に訛ったとも、韓国での呼称、無窮花(ムグンファ=むきゅうげ)が訛ったものともいわれる。
### 同定上のポイント
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フヨウ: 同じアオイ科の落葉低木で花も酷似するが、フヨウの葉は直径10〜20cmと大型で手のひら状に浅く3〜7裂し、両面に星状毛が多くざらつくのに対し、ムクゲの葉は長さ5〜10cmと小ぶりな卵状菱形で浅く3裂し、毛が少なく光沢がある。また、樹形もムクゲは枝が上に向かって直線的に伸びるのに対し、フヨウは枝が横に大きく広がる傾向がある。
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ハマボウ: 同じアオイ科の木本であるが、ハマボウの花色は黄色で中心部が暗赤色になる。また、ハマボウの葉は丸みを帯びたハート形(円円形)で裏面に灰白色の微毛が密生する点で、卵状菱形で先が尖るムクゲと区別できる。
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ブッソウゲ: ハイビスカスとも呼ばれる同属の熱帯性常緑低木で花形が似るが、雄しべと雌しべが合着した花柱が花弁の外に長く突き出る点が特徴である。ムクゲは花柱が花弁から長く突き出ることはなく、冬に落葉する点でも異なる。