### 特徴
ツバキ(ヤブツバキ)は、ツバキ科ツバキ属の常緑高木である。
葉は深緑色で厚みがあり、表面には強い光沢が存在する。形状は長楕円形で、縁には浅い鋸歯がある。
冬から春にかけて鮮やかな赤色の花を咲かせる。花弁は5〜7枚で、完全には開かず盃状(筒状)を維持する。雄しべは多数あり、花糸の下半部が合着して筒状になるのが大きな特徴である。
花が終わると、花弁と雄しべが一体となったまま花ごと落花する。果実は球形で熟すと3裂し、黒褐色の大型の種子を排出する。この種子は椿油の原料として古くから利用されている。
### 名前の由来
葉が厚いことから「厚葉木(あつばき)」、あるいは葉に光沢があることから「艶葉木(つやばき)」と呼ばれ、これが転じて「ツバキ」になったとする説が有力である。また、丈夫な葉を持つことを意味する「津葉木」に由来するという説もある。
### 同定上のポイント
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サザンカ:花が半開き状で花ごと丸ごと落ちるツバキに対し、
サザンカは花弁が平らに開き、落花時には花弁が1枚ずつ散る。また、ツバキは葉柄や子房に毛がないが、
サザンカは葉柄や若枝、子房に細かい毛が密生する。
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ユキツバキ:ツバキの雄しべの花糸は下部が合着して白っぽい筒状になるのに対し、
ユキツバキの花糸は基部付近まで分離し、全体が鮮やかな黄色に見える。また、ツバキが直立して育つのに対し、
ユキツバキは雪圧に耐えるため枝がしなやかで低く這うような樹形となる。