特徴

川や池の土手、田の畔、山地の草原などに生える多年草で、高さは30~80cmになる。
日本全土と朝鮮半島、中国、台湾、東南アジア、インド、パキスタン、イラン、アフガニスタン、アフリカ、オーストラリアと広く分布する。
茎の節に毛があるフシゲチガヤと、 毛の無いケナシチガヤの2つの変種に分けられ、 単にチガヤという場合はフシゲチガヤを指す。 フシゲチガヤの花期は5~6月頃で乾燥地に多いのに対し、 ケナシチガヤの花期3~4月頃でやや湿った場所に多い傾向がある。
葉は線形で長さ20~50 cm。
秋になると草紅葉が見られ、葉がススキよりも赤色に染まるが、中には黄色に色づくものある。
葉が伸びないうちに葉の間から花茎を伸ばして、赤褐色の花穂を出す。小穂は基部に白い毛があり、花は小さく、銀白色の絹糸のような長毛に包まれて花穂に群がって咲き、褐色の雄しべがよく目立つ。
若い穂は「ツバナ」と呼ばれ噛むと甘く、昔は子供のおやつ代わりに食べられていた。
果実期になるとタネについている銀白色の綿毛が目立ち、熟した穂は綿のようにほぐれて、種子はこの綿毛に風を受けて遠くまで飛ばされる。
熱帯から亜熱帯の雨季と乾季のある地域で森林を破壊するとチガヤの草原になり、駆除が困難なことから「世界最強の雑草」と呼ばれている。
万葉集や古今集で詠まれている「浅茅(あさじ)」は、チガヤのことだといわれている。

名前の由来

「チ」は千を表し、多く群がって生える様子から、千なる茅(カヤ)の意味で名付けられた。カヤはイネ科植物の総称。
古名はチ(茅)であり、花穂はチバナまたはツバナとも呼ばれ、『古事記』や『万葉集』にもその名が出る。

同定上のポイント


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