特徴
丘陵地の樹林内や野原に生える常緑の多年草で、高さは7~15cmになる。
日本の北海道~九州と、朝鮮半島、中国、台湾、フィリピンに分布する。
葉は細く、長さ10~20cm、幅は2~4mm。地下茎があり、これで群落を形成する。根は所々で紡錘形に膨れて貯水器官として機能していると思われる。
葉の間に5~15cmの花茎を出し、白~淡紫色の花を数個~10個以上下向きにつける。
果実のように見えるの種子であり、果皮は破れ、種子が露出して大きくなり、深い青色に熟す。葉の下に隠れており、掻き分けないと見えない。
名前の由来
「尉(じょう)の鬚」という意味であり、能面で老人の面である「尉(じょう)」の面の顎鬚(あごひげ)に、葉の形を見立てたものと推測されている。
同定上のポイント
- ジャノヒゲ
葉の長さ:10~20cm
葉の幅:2~4mm
花を下向きにつける
花柄の長さ:2~6mm
根茎はふつう分枝しないが、ときに1~2回分枝する
ほふく枝を地中で横に長く伸ばす
根は所々で紡錘形にふくれる
種子は熟すと深い青色
- ナガバジャノヒゲ
葉の長さ:30~55cm
葉の幅:1.5~2.5mm
花を下向きにつける
花柄の長さ:5~10mm
根茎が5~20回分枝する
ほふく枝を長く出さず、株立ちとなる
根は所々で紡錘形にふくれる
種子は熟すと深い青色
- ヒメヤブラン
葉の長さ:7~20cm
葉の幅:2~3mm
花を上向きにつける
花柄の長さ:3~4mm
根茎は短い
ほふく枝を出す
根が紡錘形にふくれることはない
種子は熟すと黒紫色