特徴

アメリカ南部のジョージア州原産の常緑低木で、原産地では砂漠地帯に生える。
細長く鋭利な刀状の葉が多数集合して放射状に広がり、高さは2~3mになる。葉は多肉質だがアツバキミガヨランよりは薄いため、下方の葉は半ばで折れて垂れ下がる。
叢生した葉の中心から1mの長い花茎が真っ直ぐに伸びて分枝し、鐘形で白色~黄白色の花を多数つける。
日本には花粉を媒介する蛾(俗に、ユッカ蛾と言われる)がいないので、自然環境下では結実しない。イトラン(ユッカ)属の植物とユッカ蛾類には1対1の関係があり、同属であっても他種の花を訪れることはないといわれている。ユッカガは生まれてくる子がユッカ(キミガヨランなど) の実を食べることができるよう、 ユッカの花粉を集めて雌しべにつけ、 ユッカが実るようにしたあとで花に卵を産む。 ユッカの実は大きいので、ユッカガの幼虫に食べられても発芽能力は 残っている。

名前の由来

牧野富太郎が東京大学の小石川植物園のキミガヨラン(当時の学名:Yucca recurvifolia Salisb.)を見てアツバキミガヨラン(Yucca gloriosa L. )だと思い、その種小名の gloriosa (栄光のある)を「君が代は栄える」という風に解釈して「君が代蘭:キミガヨラン」と名付けた。そののち間違いであることがわかったが、そのままキミガヨランという和名が使われている。

同定上のポイント


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