### 特徴
早春から春にかけて、鮮やかな黄色の花を咲かせるヒガンバナ科スイセン属の多年草である。
花は一般的に一重で、花びらに見える花被片と、中央にある筒状の副花冠がいずれも黄色である。
副花冠はラッパ状に大きく開くものが多い。
葉は線形で、根元から数枚が束になって伸びる。
草丈は品種にもよるが、概ね20~40cm程度である。
球根を含む全草に毒性があり、誤って摂取すると吐き気、下痢、頭痛などの症状を引き起こすため注意が必要である。
### 名前の由来
「キズイセン」の「キ」は、花全体が黄色いことに由来する。
「スイセン」は、中国名である「水仙」を音読みしたもので、水辺に咲く仙人のように清らかな姿に例えられたことにちなむとされる。
### 同定上のポイント
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ラッパスイセン キズイセンもラッパ状の副花冠を持つが、ラッパスイセンは一般的に副花冠が花被片とほぼ同じ長さかそれ以上に長く、より大きく開く傾向がある。キズイセンは、副花冠が花被片よりもやや短いか、または同長でもより細身である場合が多い。ただし、園芸品種が多く、形態的な差異は連続的であるため、この区別は絶対的ではない。
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ニホンズイセン 花被片が白く、副花冠が黄色であるため、花全体が黄色であるキズイセンとは花の色で容易に区別できる。また、ニホンズイセンは一つの花茎から複数の花を咲かせることが多いが、キズイセンは通常一輪咲きである。
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フサザキスイセン 一つの花茎から複数の花が房状に咲くのが特徴である。キズイセンは通常一輪咲きであるため、花の数で明確に区別できる。