オオキンケイギク

### 特徴
北アメリカ原産のキク科の多年草である。
観賞用として導入されたが、強靭な生命力と繁殖力を持つため、全国的に野生化して分布を拡大している。
草丈は30cmから70cm程度に生長し、初夏から夏にかけて(5月から7月頃)鮮やかな黄色の花を咲かせる。
花は直径5cmから7cmほどで、中心部の筒状花を囲むように舌状花が並び、花弁の先端には浅い切れ込みが複数あることが多い。
葉は細長く、へら形から披針形で、茎の下部では対生、上部では互生する。
一度定着すると駆除が困難であり、在来の生態系に深刻な影響を与えることから、2006年に特定外来生物に指定され、栽培、運搬、販売などが法律で禁止されている。
### 名前の由来
「オオキンケイギク」の名前は、その花の見た目に由来する。
「オオ」は、同属のキンケイギクなどと比較して花や草丈が大きいことを意味する。
「キンケイ」は、中国原産のキジ科の鳥であるキンケイ(金鶏)の雄の羽の色が鮮やかな黄金色であることから、その花の鮮やかな黄色を金鶏の羽に見立てたものである。
「ギク」はキク科の植物であることを示す。
これらを合わせて「大きく、金鶏の羽のように鮮やかな黄色のキク」という意味合いを持つ。
### 同定上のポイント
- キバナコスモス - オオキンケイギクは花弁の先端に不規則な浅い切れ込みがあることが多いのに対し、キバナコスモスの花弁は先端が規則的に3つに浅く裂けることが多い。
- 葉はオオキンケイギクが細長いへら形から披針形であるのに対し、キバナコスモスは細かく羽状に裂ける。
- ハルシャギク - オオキンケイギクは花弁の基部に赤褐色の斑紋がないのに対し、ハルシャギクは中心部に近い花弁の基部に赤褐色の斑紋が入ることが多い。
- オオキンケイギクの花弁の先端は浅く不規則な切れ込みがあるのに対し、ハルシャギクの花弁は深く4〜5裂する。
- 全体的にハルシャギクの方が小ぶりである。
- キンケイギク - オオキンケイギクはキンケイギクよりも全体的に大きく、花も一回り大きい傾向がある。
- オオキンケイギクの花弁の先端は不規則な浅い切れ込みがあるのに対し、キンケイギクの花弁には切れ込みがないか、あっても非常に浅い。
- 葉の幅もオオキンケイギクの方が広い傾向にある。
- ヒマワリ - オオキンケイギクは草丈が最大でも1m未満であるのに対し、ヒマワリは非常に大きく生長し、2mを超えることも珍しくない。
- 花の直径もオオキンケイギクが5〜7cm程度であるのに対し、ヒマワリは非常に大きく、20cm以上になることもある。
- 葉の形も大きく異なり、オオキンケイギクが細長いへら形から披針形であるのに対し、ヒマワリの葉はハート形に近い卵形で非常に大きい。

データ

項目キー
上位接続ノード宇宙 ➔ 銀河系 ➔ 太陽系 ➔ 地球 ➔ 生物 (Biota) ➔ 植物界 (Plantae) ➔ 陸上植物 (Embryophyta) ➔ 維管束植物 (Tracheophyta) ➔ 種子植物 (Spermatophyta) ➔ 被子植物 (Angiosperms) ➔ 真正双子葉類 (Eudicots) ➔ コア真正双子葉類 (Core Eudicots) ➔ キク類 (Asterids / Superasterids) ➔ 真正キク類 II / カンパニュラズ (Campanulids) ➔ キク目 ➔ キク科
学名Coreopsis lanceolata L.
キク目
キク科
別名特になし
分類外来種
外来種備考特定外来生物に指定されている。
タイプ多年草
花の色黄色
開花時期5月~7月
備考

写真一覧

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掲示板

  • オオキンケイギクは、田舎に行くと、道路沿いや空き地、河川敷などに蔓延っています。キレイな花ですが、外来生物法による「特定外来生物」に指定され、栽培、運搬、販売、野外に放つことなどが禁止されているアブナイ植物です。ですが、不思議なことに、都市部ではほとんど見かけません。不思議です。田舎では、この2~3年で急激に増えてような気がしますが、どうでしょう?
    (岩ちゃん 2024-06-06 15:29:25)
  • 日本には1880年代に観賞用や緑化用として持ち込まれ、道路法面などの緑化にワイルドフラワーとして利用されたこともあり、北海道~沖縄に広く野生化しました。道路端や河川敷に多いように思います。街中の空き地や駐車場でも見られますが、街中のものは規模が小さいためあまり目立たないだけではないでしょうか。
    (shibashiba 2024-06-11 21:44:32)