### 特徴
メキシコ原産のキジカクシ科の常緑高木である。
株元の幹が著しく大きく膨らみ、内部に水分を蓄える多肉植物的な性質を持つ。
膨らんだ幹の頂部から、細長くしなやかな帯状の葉が多数伸び、優美に垂れ下がる。
自生地では幹が高さ数メートルから10メートル近くに達することもあるが、成長が緩やかであるため観葉植物として鉢植えで広く親しまれている。
### 名前の由来
幹の基部が大きく丸く膨らんだ姿が、酒を入れる徳利(トックリ)に似ていることに由来する。
名前に「ラン」と付くが、ラン科植物ではなくキジカクシ科(旧リュウゼツラン科)に属する。
また、垂れ下がる細長い葉が馬の尻尾に似ていることから、「ポニーテール」の別名でも知られている。
### 同定上のポイント
-
トックリヤシ:幹の基部が徳利状に膨らむ姿が似ているが、ヤシ科特有の大きな羽状複葉を持つため、細長い線状の葉を束状に出すトックリランとは葉の形状で容易に区別できる。
-
トックリヤシモドキ:幹の基部から中央にかけて太くなるヤシ科植物であるが、羽状複葉を持つため葉の形態で明確に区別できる。
-
アデニウム・オベサム:株元が大きく膨らむ塊根植物(多肉植物)であるが、肉厚で幅のある楕円形の葉を持ち、幹から分泌液が出ることや鮮やかな花を咲かせる点でトックリランと区別できる。