特徴
ウスゲヤマザクラは、ヤマザクラの変種であり、その名の通り、葉や葉柄、若い枝、花柄など全体的に毛が多いのが最大の特徴である。
花は葉の展開とほぼ同時に咲き、淡紅色から白色の一重咲きで、樹皮は暗褐色で光沢があり、横長の皮目がある。
葉は卵形から広卵形で、縁には鋭い鋸歯があり、特に葉の裏面に密生する毛が顕著である。
名前の由来
和名の「ウスゲヤマザクラ」は、「薄毛」ではなく「有毛(うすげ)」のヤマザクラを意味する。
これは、基本種であるヤマザクラと比較して、葉の裏面や葉柄、若い枝、花柄など、植物体の各部に毛が多いという形態的特徴に由来する。
この毛の多さが、ヤマザクラとの識別点として重要な要素であり、名前の由来にもなっている。
同定上のポイント
- ヤマザクラとの区別:ウスゲヤマザクラは葉の裏面、葉柄、若い枝、花柄などに毛が密生しているのに対し、ヤマザクラはこれらの部分にほとんど毛がないか、ごく少ない点で区別できる。
- オオシマザクラとの区別:オオシマザクラは花が大きく、葉も厚く光沢があり、葉の裏面や葉柄に毛がほとんどないのに対し、ウスゲヤマザクラは葉の裏面に毛が多い点が異なる。
- カスミザクラとの区別:カスミザクラも毛が多い種であるが、ウスゲヤマザクラは若葉が赤みを帯びることが多く、葉の裏面全体に毛が密生する点でカスミザクラと区別する。
がある。
データ
- 学名 : Cerasus jamasakura (Siebold ex Koidz.) H.Ohba f. pubescens (Makino) H.Ohba
- 目 : バラ目
- 科 : バラ科
- 別名 :
- 分類 : 在来種
- 外来種備考 :
- 葉のつき方 : 互生
- タイプ : 落葉広葉
- 樹高 : 中高木
- 花の色 : 白色または淡紅色
- 開花時期 : 3月~4月