### 特徴
水田のあぜ、河川敷、公園、道端、庭の隅などの少し湿った所に生える多年草で、高さは10~50cmになる。
茎は基部から粗く分枝し、暗緑色に赤みを帯びる。
根元の方の葉は羽状に裂けるが、茎の上部に着く葉はほとんど裂けない。
茎や葉に毛はない。
花茎の上部に黄色い花弁が4枚の花を総状に多数つける。
しばしば花弁が退化することがあり、花弁が全くなくなってしまったものはアオイヌガラシと呼ばれる。
花弁が1~2枚しかなかったり、花弁の大きさが不ぞろいのこともある。
果実は長さ約16~20mmの線形で、弓状に曲がる。
日本の北海道~沖縄と、朝鮮半島、中国、台湾、東南アジア、インド、パキスタン、ネパールに分布する。
若芽や若い茎葉を摘んで、和え物や油炒めにして食べることができる。
### 名前の由来
カラシナに似ているがカラシナではないということで、「否(いな)」が由来の「イヌ」が名前につけられている。
### 同定上のポイント
-
スカシタゴボウ:葉の切れ込みが全体的に深く羽状に裂け、果実は長さ3~7mmと短くずんぐりした長楕円形であるのに対し、イヌガラシは茎上部の葉がほとんど裂けず、果実が長さ16~20mmの細長い線形で弓状に曲がる。
-
キレハイヌガラシ:葉が羽状に深く裂け、果実は長さ4~8mmと短く、花期にも根出葉が残ることが多い点で異なる。