特徴
アメリカ西南部~メキシコ西海岸原産の常緑低木で、原産地では砂漠地帯に生える。
細長く鋭利な刀状の葉が多数集合して放射状に広がり、高さは1~2mになる。
叢生した葉の中心から1.5~2.5mの長い花茎が真っ直ぐに伸びて分枝し、鐘形で白色~黄白色の花を多数つける。
日本には花粉を媒介する蛾(俗に、ユッカ蛾と言われる)がいないので、自然環境下では結実しない。イトラン(ユッカ)属の植物とユッカ蛾類には1対1の関係があり、同属であっても他種の花を訪れることはないといわれている。ユッカガは生まれてくる子がユッカ(キミガヨランなど) の実を食べることができるよう、 ユッカの花粉を集めて雌しべにつけ、 ユッカが実るようにしたあとで花に卵を産む。 ユッカの実は大きいので、ユッカガの幼虫に食べられても発芽能力は 残っている。
名前の由来
牧野富太郎が東京大学の小石川植物園のキミガヨラン(当時の学名:Yucca recurvifolia Salisb.)を見てアツバキミガヨラン(Yucca gloriosa L. )だと思い、その種小名の gloriosa (栄光のある)を「君が代は栄える」という風に解釈して「君が代蘭:キミガヨラン」と名付けた。そののち間違いであることがわかり、元になった学名のYucca gloriosa L.をどうしようかということになり、オトコラン(男子蘭)という名をつけたがあまり使われず、キミガヨランの葉の厚いものということで、アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)という名前が使われている。
間違えて名前をつけたYucca recurvifolia Salisb.(現在の学名は Yucca gloriosa var. recurvifolia )は、そのままキミガヨランという和名が使われている。
同定上のポイント
- キミガヨランは、葉がやや細長く、折れて反れ曲がる傾向がある。
データ
- 学名 : Yucca gloriosa L.
- 目 : キジカクシ目
- 科 : クサスギカズラ科
- 別名 : ユッカ・グオリオサ
- 分類 : 外来種
- 外来種備考 : アメリカ西南部~メキシコ西海岸原産:明治時代中期に渡来
- 葉のつき方 : 互生
- タイプ : 多年草
- 樹高 :
- 花の色 : 白色~黄白色
- 開花時期 : 5月〜6月、9月〜11月