特徴
常緑の小高木で高さ5~10mになるが、中には高さ15mを超える高木になるものもある。
照葉樹林の構成種で、特に海岸近くに多く見られる。
日本の本州(青森県以南)、四国、九州、沖縄と朝鮮半島(南部)、台湾に分布する。
葉は互生し、長さ5~12cm 、幅4 cmほどの楕円形から長楕円形で、先端は短く尖り、基部は広いくさび形、葉縁には細かい鋸歯が並ぶ。葉質は厚くて固く、表面は濃緑色でつやがあり、裏面はやや色が薄い緑色で、葉身・葉柄ともに無毛。
花は12月~4月に咲き、花粉は昆虫も運ぶが、主に野鳥のメジロやヒヨドリが蜜を吸いに来て運ぶ。花が散るときは、花弁と雄しべがくっついたまま一緒に落花する。
冬に花が咲くので昔から多くの園芸品種が作られ、公園や庭に植えられている。
花は、天ぷらにして食べると甘くておいしい。
果実からは椿油が採れ、食用だけでなく灯火用、刀のさび止め、整髪料などに使われてきた。
日本酒の醸造には木灰が必要で、ツバキの木灰が最高とされている。
本州の東北地方から北陸地方の日本海側の多雪地帯に分布するユキツバキは、これまでヤブツバキの亜種か変種と考えられてきたが、ヤブツバキの花粉は主に鳥が運び、ユキツバキの花粉は主に昆虫が運ぶことからも生殖的な隔離が行われていると考えられ、現在では別種である可能性が高いといわれている。
名前の由来
ツバキの名前は、葉が厚いことから「厚葉木(あつばき)」からきたという説、葉につやがあることから「つや葉木」からきたという説、光沢を表す古語の「ツバ」を冠した「ツバの木」からきたという説、朝鮮語のトンベック(冬柏)を語源とする説などがある。
同定上のポイント
データ
- 学名 : Camellia japonica L.
- 目 : ツツジ目
- 科 : ツバキ科
- 別名 :
- 分類 : 在来種
- 外来種備考 :
- 葉のつき方 : 互生
- タイプ : 常緑広葉
- 樹高 : 小高木~高木
- 花の色 : 赤
- 開花時期 : 12月~4月