特徴
暖地の海岸近くの照葉樹林の代表的樹種のひとつで、公園樹や街路樹としても植えられている。
常緑の高木で、高さは20~30m、直径は1mを超える巨木になる。
葉は互生して枝先に集まる傾向があり、葉の長さは8~15cm 、倒卵状長楕円形、全縁で葉先は円みを帯びている。葉は革質で硬く、表面はつやがあって深緑色、裏面は灰白色。
花期は4~6月で、新葉とともに枝先に円錐花序を出して、黄緑色であまり目立たない小さな花を多数咲かせる。
果実は直径1 cmほどの球形の液果で、夏に黒紫色に熟す。
日本の本州(秋田県・宮城県以南)~沖縄と、韓国の済州島、中国(南部)、台湾、フィリピンに分布する。
葉を乾燥して粉にしたものは、線香の原料として使用されてきた。
名前の由来
「霊(たま)の宿る木」の「タマノキ」から「タブノキ」になったという説、古代に朝鮮半島で作られる丸木船はタブノキが使われたことから、朝鮮語で丸木舟をさす「トンバイ」が訛って「タブノキ」になったという説などがある。
同定上のポイント
データ
- 学名 : Machilus thunbergii Siebold et Zucc.
- 目 : クスノキ目
- 科 : クスノキ科
- 別名 : イヌグス
- 分類 : 在来種
- 外来種備考 :
- 葉のつき方 : 互生
- タイプ : 常緑広葉
- 樹高 : 高木
- 花の色 : 黄緑色
- 開花時期 : 4月~5月