特徴
常緑の高木で、古くから神社などに植えられている。
台湾、中国、ベトナムなどの暖地に分布し、日本に元々自生していたかどうかは疑問とされ、はるか大昔に渡来した史前帰化植物ではないかと考えられている。
現在は、日本の本州(関東地方以西)、四国、九州に広く見られる。
幹の直径が2mを超える巨木になり、神社の御神木になっているものも多くある。
5月~6月に、黄緑色の小さい花を咲かせる。
常緑樹であるが、葉は4月末から5月上旬に大量に落葉し、新しい葉と入れ替わる。
葉は3本の葉脈が目立ち、葉脈の付け根に小さなふくらみがあり、この内部に空洞があって葉の裏側で開口し、中にダニが住んでいることからダニ室と呼ばれている。
ダニ室には入り口の大きいものと小さいものがあり、口の大きい方にはケボソナガヒシダニというダニを食べる捕食性のダニが住んでおり、口の小さい方にはクスノキから養分を吸収するフシダニの仲間のダニが住んでいる。
材には樟脳と呼ばれる精油が多く含まれており、昔は樹皮や材、根を水蒸気蒸留して樟脳をとり、防虫剤として利用していた。
材は虫害や腐敗に強く、太い木材がとれることから、古代には丸木舟の材料に使われていた。また、飛鳥時代に作られた仏像の多くは、クスノキが使われている。
兵庫県の県樹に指定されている。
名前の由来
「臭い木」「燻る(燻ぼる)木」「奇し木」「腐らない(久須)木」「薬の木」などに因むといういろんな説がある。
同定上のポイント
データ
- 学名 : Cinnamomum camphora (L.) J.Presl
- 目 : クスノキ目
- 科 : クスノキ科
- 別名 :
- 分類 : 在来種
- 外来種備考 :
- 葉のつき方 : 互生
- タイプ : 常緑広葉
- 樹高 : 高木
- 花の色 : 黄緑色
- 開花時期 : 5月~6月