特徴
高さ3~8mの常緑小高木で、海岸近くの湿り気のある照葉樹林に生える。
日本の本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄と朝鮮半島南部、台湾に分布する。
花は7月~8月に咲き、花粉は昆虫が運ぶ。
雌雄同株で、両性花だけがつく花序と、雄花だけがつく花序がある。
若木のときは葉の先が3~5裂するが、成木になると切れ込みがなくなる。
樹液中にウルシと同じウルシオールという成分を含むので、体質によってかぶれることがある。
日陰に強い常緑樹なので、和風庭園に植えられるだけでなく、マンションなどの洋風の建物の緑化用としても植えられている。
古事記や日本書紀にでてくる「ミツナガシワ」という植物がカクレミノのことだといわれ(カクレミノではなくオオタニワタリなどの別の植物だという説もある)、仁徳天皇の皇后が紀の国へ採りにいったと書かれている。
ミツナガシワは神聖な宴会に食器として使われたといわれている。現在でもカクレミノのことを「ミツナガシワ」や「ミツデガシワ」と呼んでいる地域があり、神前に供物を捧げるときにカクレミノの葉を使う習慣があったそうである。
名前の由来
葉の形が鬼や天狗が持つとされる姿を隠せる蓑(ミノ)に似ている。冬に葉を落とさず葉が密集して生えるので、家の周りに植えれば目隠しになる。など諸説ある。
同定上のポイント
- 葉は全縁で先が裂けているものも多い。ジャンケンのグー、チョキ、パーのような形をしている。
- 常緑だが、紅葉すると黄色くなる。
データ
- 学名 : Dendropanax trifidus (Thunb.) Makino ex H.Hara
- 目 : セリ目
- 科 : ウコギ科
- 別名 :
- 分類 : 在来種
- 外来種備考 :
- 葉のつき方 : 互生
- タイプ : 常緑広葉
- 樹高 : 小高木
- 花の色 : 黄色
- 開花時期 : 7月〜8月