特徴
常緑の小高木で高さ3~5mになるが、中には高さ10mくらいになるものもある。兵庫県内で最大の大木は南あわじ市阿那賀(春日寺)に植えられている幹周り2.64mのもの、2番目は明石市の明石公園に生えている幹周り2.58mのものである。
日本の本州(神奈川県以西の太平洋側、京都府の丹後海岸)、四国、九州、沖縄と、中国(中部、南部、西部)、台湾に分布する。
海岸やその付近の急斜面や岩場に多く自生することから海岸性の植物と思われているが、兵庫県南部では内陸部の土壌の発達の悪い乾燥した岩山や急斜面に広く自生しており、三木市、小野市、加西市、加東市、西脇市、三田市(大川瀬)、篠山市(今田町)で見られる。
また、紀伊半島の内陸部の崖地や中国地方の内陸部でも見られることから、他のブナ科のドングリの木と競合しない土壌の発達の悪い乾燥した崖地や岩山という土地的な環境に適応して生育していると考えられる。
雌雄同株で雄花と雌花があり、花は4月~5月に咲き、花粉は風で運ばれる。
果実は、花が咲いた翌年の秋に熟す。
材は堅くて重く、備長炭といわれる火力の強い炭の原料になる。
常緑で病気に強く剪定にも耐えることから、生垣や街路樹としてよく植えられている。
名前の由来
若葉が茶色いことから「姥の目(うばのめ)」のようだということからきたという説、芽に含まれるタンニンをヌルデの五倍子の代用としてお歯黒を染めるのに使ったことからきたという説(江戸時代後期の書物「大和本草批正」に、「嫩芽(わかめ)をとり婦人歯を染め、五倍子に代用す。故にウバメと名づく。」との記述がある。)がある。
同定上のポイント
データ
- 学名 : Quercus phillyreoides A.Gray
- 目 : ブナ目
- 科 : ブナ科
- 別名 :
- 分類 : 在来種
- 外来種備考 :
- 葉のつき方 : 互生
- タイプ : 常緑広葉
- 樹高 : 小高木,低木
- 花の色 : うすい黄色
- 開花時期 : 4月~5月