### 特徴
ブナ科クリ属の落葉高木。山野に自生するほか、果樹として広く栽培されている。
葉は互生し、長楕円形または長楕円状披針形で、葉縁には先端が針状に伸びる鋭い鋸歯がある。葉の裏面には腺点が存在する。
初夏になると強い独特の香りを放つ黄白色の雄花穂を伸ばし、その基部に雌花をつける。
秋に熟す果実(堅果)は、鋭い刺が密生した殻斗(いが)に完全に包まれており、成熟すると4裂して褐色で光沢のある果実が露出する。
### 名前の由来
果実の色が黒褐色であることから「黒実(くろみ)」が転じたとする説や、殻が堅いことから「堅(かた)」や「繰る(くる)」に由来する説など諸説存在する。古くから縄文時代の遺跡から出土するなど、人々の生活と深く結びついてきた。
### 同定上のポイント
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クヌギ:葉の形状や鋸歯の先端が針状になる点が非常によく似るが、クヌギの鋸歯の先端は葉緑素が抜けて透明になるのに対し、クリの鋸歯の先端は緑色を帯びる。また、クリの葉裏には腺点があるのに対し、クヌギには腺点がない。果実もクヌギは椀状の殻斗をもつどんぐりであるため区別できる。
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アベマキ:クヌギ同様に葉の鋸歯の先端が針状になるが、アベマキの葉の裏面には星状毛が密生して白っぽく見える点で区別できる。また、アベマキは樹皮のコルク質が非常に発達する。