特徴
池の土手など、定期的な草刈りが行われる日当たりのよい草地に生える多年草で、高さは0.5~1mになる。
葉は互生で、先は尖っており縁に鋸歯がある。
茎の頂に青紫色の釣鐘型の花を数個付ける。
花は雄しべが先に熟し、雄しべの花粉が活力をなくすと雌しべの柱頭が開くことで、自家受粉を防いでいる。
「秋の七草」のひとつで、万葉集の中で、山上憶良が「秋の七種の花」として「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし) また藤袴 朝貌(あさがほ)の花」と詠んでおり、この中の「朝貌(あさがほ)の花」というのがキキョウのことだといわれている。
日本の北海道~九州と、朝鮮半島、中国、東シベリアに分布する。
自生する草地の減少や園芸用の採取により全国的に絶滅が心配されており、環境省のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類となっているが、兵庫県内ではまだ各地で見ることができる。
根にサポニンを多く含み、咳止め、解熱、鎮痛の効果があるということで生薬として利用されている。
名前の由来
中国名の「桔梗」を音読みした。
同定上のポイント
- ツリガネニンジン:キキョウに似た釣鐘型の花を多数つけるが、花はキキョウより小ぶりで下向きに咲き、花弁はあまり開かない。葉はキキョウが互生なのに対し、ツリガネニンジンは輪生または互生。
- ホタルブクロ:釣鐘型の花を下向きに咲かせるが、花冠の内側に斑点がある。花の色は白や薄紅色が多く、葉の形もキキョウとは異なる