カキドオシ

### 特徴
日本各地の道端や野原、庭などに普通に見られるシソ科の多年草である。
春に薄紫色から青紫色の小ぶりな唇形花を葉腋につける。
花期には茎が斜めに立ち上がるが、花が終わると蔓状の茎が地面を這うように長く伸び、節々から根を下ろして繁殖する。
葉は腎円形または心形で、縁には鈍い鋸歯があり、対生する。
植物体を揉むと、シソ科特有の強い芳香を放つ。
乾燥させた全草は「連銭草」と呼ばれ、民間薬や健康茶として古くから利用されてきた。
### 名前の由来
花後に伸びる蔓状の茎が勢いよく広がり、隣家の垣根を突き抜けるほど生え広がる様子に由来して「垣通し」と名付けられた。
### 同定上のポイント
- ムラサキサギゴケは、花冠の下唇に黄色の斑紋があり、葉が倒卵状長楕円形であるのに対し、カキドオシは花冠に黄色の斑紋がなく、葉が円形〜腎形である点で区別できる。
- ホトケノザは、上部の葉が茎を包むように対生して葉柄を持たないのに対し、カキドオシの葉には常に明確な柄がある。
- ヒメオドリコソウは、上部の葉が赤紫色を帯びて密生し、茎が直立するのに対し、カキドオシは花後に茎が地面を這うように長く伸びる点で見分けられる。

データ

項目キー
上位接続ノード宇宙 ➔ 銀河系 ➔ 太陽系 ➔ 地球 ➔ 生物界 ➔ 植物界 (Plantae) ➔ 陸上植物 (Embryophyta) ➔ 維管束植物 (Tracheophyta) ➔ 種子植物 (Spermatophyta) ➔ 被子植物 (Angiosperms) ➔ 真正双子葉類 (Eudicots) ➔ コア真正双子葉類 (Core Eudicots) ➔ キク類 (Asterids / Superasterids) ➔ 真正キク類 I / ラミアイズ (Lamiids) ➔ シソ目 (Lamiales)
学名Glechoma hederacea L. subsp. grandis (A.Gray) H.Hara
シソ目
シソ科
別名カントリソウ、レンセンソウ
分類在来種
外来種備考
タイプ多年草
花の色淡紫紅色、薄紫色
開花時期4月~5月
備考垣根を通り抜けるほど茎が長く伸びることが和名の由来。乾燥させた全草は生薬の「連銭草(れんせんそう)」として用いられる。

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